傷を治すのではなく予防してくれる効果があるガラスコーティング

車に対しては、傷が生じてしまう事も良くあります。そして、それはガラスコーティングの効果にも関わってくるのです。
コーティングを行うメリットは、やはり車に対する様々な脅威をブロックしてくれる事です。例えば雨水などは、車にとっては明確な脅威と言えるでしょう。車にウォータースポットが発生してしまうのは、多くの方々にとっては困ります。それがエスカレートすると、再塗装が必要になる事もあるからです。
そうかと思えば、傷を防いでくれるメリットもあります。時には飛び石などが、車に衝突してしまう事もあるでしょう。飛び石の傷が増えてしまえば、もちろん車の見た目は悪くなってしまいます。それを防げるのも、ガラスコーティングのメリットなのです。
ところで一部の方々は、ガラスコーティングを誤解している事があります。カーコーティングによって、車の傷を消せるという考え方があるからです。
例えば、次のような考え方です。車に対して、何らかの傷が生じてしまったとします。もちろん車の持ち主としては、その傷は何とかしたいでしょう。それを放置しておけば、車の客観的な印象はあまり良くないからです。
しかしガラスコーティングを行えば、状況は変わってくるという考え方があるのです。まずコーティングを、車の傷が付いてしまった箇所に塗るという考え方があります。コーティング剤を塗れば、傷が隠せると思い込んでいる方々もいる訳です。
しかし、それは大きな誤解であると言わなければなりません。そもそもガラスコーティングというのは、傷を隠す効果は無いからです。
仮に車に対して傷が付いてしまったのであれば、むしろコンパウンドというツールの方が良いでしょう。いわゆる研磨用のツールになりますが、ちょっと小さな傷が車の表面に付着した程度ならば、コンパウンドで簡単に消すことは可能だからです。
しかし塗装に対して大きな傷が付いてしまった時は、もちろん話は別です。あまり程度が大きければ、コンパウンドではちょっと難しくなってしまいます。程度によっては、むしろ塗装業者などに相談する事になるでしょう。
それで一番肝心なのは、ガラスコーティングが傷を回復する訳ではない点です。コーティングの初心者の方々は、意外とこの点を誤解していますから、注意が必要です。
むしろ、予防効果です。上記でも触れた通り、車の表面部分に対する様々な脅威は存在する訳です。
そして車に対する傷などは、そもそも発生しないに越した事は無いでしょう。ですから車に対して傷が生じないよう、予防するという目的になります。傷を治す訳ではありませんから、誤解しないよう注意が必要です。
言ってみれば、スマホに対する保護カバーのように存在とも言えるでしょう。大事なスマホを保有している方々は、何とかして傷などが付着するのは防ぎたいと考えています。そしてカバーを設置すれば、傷が付着する事自体は防げるのです。
現にスマホに対するカバーによっては、防水効果があるタイプは存在するでしょう。それをスマホにかぶせておくだけでも、だいぶダメージは軽減できます。
もちろんスマホにカバーを装着したからと言って、傷が消える訳ではありません。あくまでも傷が付着するのを「予防」する効果に限定されるでしょう。
ガラスコーティングも、同じ事が言える訳です。車に対して何かの傷が付いてしまうのを、あくまでも予防する効果になります。
ただしボディコーティングは、スマホカバーと違って、光沢感を高めてくれるメリット自体はあります。ですから新車に対して、コーティング剤を塗っている方々は多いです。光沢感が高められると、車に高級感が生じる事もよくあるからです。