カーラッピングフィルムは保護から装飾へ進化している

「ラッピング」の語源は「包む」であります。一般的にプレゼント用に商品を購入する際に、「ラッピングどうされますか?」等と聞かれます。つまり、それなのですが、もう少し視野を広げると、その元祖的な存在は料理用に使う透明な「ラップ」かも知れません。容器の中の具材をしっかり見る事が出来、また、耐熱性にも優れている。そして、使用後は廃棄できる。そうして考えると非常に優れた商品であると言えます。

発展して「ラッピング」の使用用途は広がりを見せ、自動車の塗装にも似た用途で使われます。それまでは、どちらかと言うと「包む・保護する」と言う汚れや傷から守るとした機能が一般的な使用方法でしたが、昨今はどちらかと言うと「ドレスアップ」「広告」的な使用が一般的になってきました。

基本的な用途に違いは見られませんが、広告媒体・看板にも広がりを見せているラッピング。最早、包む・保護すると言う使い方は古いのかも知れません。

車にカーラッピングフィルムを施工
自動車に使用される「カーラッピング」の場合は、上記で述べた様な「保護」の目的よりは「ドレスアップ」の要素が強く、むしろそちらの用途が一般的になりました。具体的に何がそうさせたかと言えば、剥離が簡単である(何度でも再加工する事が出来る)。これが最大の魅力であり、メリットになっています。ラッピングの場合は、塗装ではないので、例えば新車の塗装の状態をどうこう加工する事はないのです。ですから、元々の新品の塗装をいじくる訳では無く、その上から貼ると言う表現が適切かもしれません。ラッピング自体の色が多数あり、自分の好みを表現できますし、短期的に広告を載せたり、ある種のキャンペーン告知に使ったりする事も可能になる訳です。ラッピングと言うと大袈裟に思えますが、シールの大きい版と考えればどうでしょう。何となく雰囲気はつかめるはずです。

例えば、3Mのシリーズ1080ですと、一反のサイズが1524㎜と幅も結構広く取れますので、真直ぐにすれば5ナンバーサイズの車幅が取れます。ロールは約23?の長さが有りますから、一台5?としても単純計算で4台分のラッピングが可能です。それでいて厚みは120~170umと非常に薄い。これで再剥離ができ、尚且つ、3次元曲面での装着が出来るとなると、自動車のリアスポイラーやバンパー等の曲面がきつい部分でも加工が出来るのです。もう少し突っ込んだ話をすると、塗装の場合、パーツによっては綺麗に仕上げようとするならば脱着が必要になります。そうすると、手間(余計な工賃)が必要になりますし、脱着の際に、折角綺麗に加工したパーツを傷めてしまった。何て事も起こり得るのです。そうすると、加工する側にとっても物凄く面倒な作業となって仕舞う可能性が出て来るのです。

そうした部分を勘案すると、ラッピングとしてフィルムを貼り付ける作業の方が遥かに効率的に良いし、文字や模様等も細かくデザイン出来、再剥離も可能な事から、作業負担も少なくて済みます。尚且つ、元々の機能である防塵・防傷効果が高く、自動車の元々の塗装も傷つけないとなれば、大袈裟な話、自動車を買取に出そうとした時でも、ラッピングを剥がせば綺麗な状態が再現できるわけですからリセールバリューを高める意味でも有用な効果が得られるのです。一石二鳥ならぬ「五鳥」位の勢いはあるでしょう。カーボンフィルムの施工も多くなってきております。

ただし、少し気を付けたいのは素人が施工するには難しいのかなと思う部分です。窓ガラスに飛散防止フィルムを張る場合は平面で簡単な処理ができます。それでも空気が入ったり、ズレたりしますよね。自動車の場合はもっと複雑なボディプレスが施してありますから、フィルムの貼り付けは非常に難しい作業になると予想が付きます。やはりそこは専門家に作業してもらい、仕上げてもらうのが良いかと思います。施工して貰えばアフター保証もあるでしょうから、万一の時も安心できます。

そうした難しい部分は専門家に任せるとしても、カーラッピングの効果と施工はどんどん進化しているので、好みに応じて利用が出来ると思いますし、大切な自動車をカスタマイズしながら保護できると言う意味で、非常に効果が大きいと思います。